自作塗装ブース②スペック考察編

前回は市販の塗装ブースを比較検討するところまでお届けしました。
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前回強スペックと低価格を両立するために塗装ブースを自作するということに決めたので、今回はそれに使う各部品について検討していきたいと思います。

まず 肝心要の塗装ブースの心臓部ともいえるファンについて考えていきます。

色んな所で調べてみると、自作塗装ブースに使われているファンは主に「三菱製」と「パナソニック製」の2種類があることがわかりました。

そしてそのファンの種類も、換気扇のようなオープンタイプと業務用のキッチンなどで使われる シロッコファンの2種類があることがわかりました。

それぞれの違いとしてはオープンタイプの特徴は、比較的安価であるもののパワーに比例して非常に音がうるさくなるというもの。

対してシロッコファンは、値段は少し高いんですがパワーが上がっても作動音は比較的静かというもの。
浴室の換気扇など24時間動かし続ける所にも使われているので静音性が高いのが特徴です

前回考察で、市販の塗装ブースでは作動音がうるさく感じられるだろうことから、60db 以上のものは常用するのが厳しいという結論に至っています。

ということで換気扇タイプのオープンタイプではいかに安価とはいえ作動音が大きいようでは意味がなく、今回はシロッコファン一本で検討することにしました。

そうなると三菱とパナソニックの二択なんですが、入手のしやすさ、価格、そしてスペックの3点でバランスの取れたものにすることにして各メーカーのHPとにらめっこをした結果、パナソニックの換気扇2バランスの取れたものが多く感じられたので、今回はパナソニックのシロッコファンに決定しました。

ちなみにネロブースに使用されているシロッコファンは三菱製のものなので、同じものが作りたい方はそちらを選ぶといいんじゃないかな。

ということで、まずはスペック一覧を見て比較検討をすることにしました。

 

 

 

これがその換気扇のスペック一覧です。

せっかく自作するのですからスペック的にはネロブースや互換ブースに迫るものをより低価格で作ることを目指したいと思います。

ここで見るべきは当然作動音です。そして肝心要の風量。ターゲットを作動音60db 以下風量400立方メートルを目安に比較検討していきます。

気をつけないといけないのが同じように見えて換気扇がキッチン用と、リビングとか浴室用に分かれていること。部品の材料によって 今回の用途である塗装ブースに向かないことがあることです。

基本的にはキッチン用のファンを選んでおけば間違いないと思いますが、念のために確認してください。キッチン用のファンは耐油性能があるため、塗装に使う溶剤に対しても比較的耐性があるはず。なかったらすまん。

そこで僕が選んだのが FY-32BS7という機種になります。

これは風量の調整はできないんですが、目を見張るのが何と言ってもその騒音値。まさかの35db 。破格の低騒音です。

前回調べた際に最低のネロブースですら40dbを超えていたことからも、いかに騒音値が低いかが分かると思います。

かといって、その換気風量は400立方メートルもあり、ネロブースと同等の性能を有しています。それでいて実売価格が1万円前後と言うのもこれ以上ないぐらいバランスが取れているのではないでしょうか。

僕が購入したのはルーバー付き、いわゆる換気扇の蓋ですね。カバーつきだったので13,000円程度しましたが、それのないものであれば1万円弱で売っていました。

 

とはいえ、重量も5.5キロあるのでブースの枠組みもそれなりに強度を持たせる必要がありますので、場合によっては一ランクしたの FY 27系でもいいかもしれません。

27系になると重量が1キロ程度減る分、風量が100立方メートル程度落ちます。その代わり騒音も下がるので30db 前後という低騒音になりますし、それに伴って価格も下がるので、低予算で自作したい人は検討の余地があるかもしれません。

ただ、僕の選択基準では何と言っても換気風量がそれ相応にないと健康への担保ができないので、むしろ一回り上げることすら考えました。

さすがシロッコファンなだけあって騒音値は一回りあげたとしても40db 前後だったんですが、重量が2キロ以上増えることになり8 kg オーバーというのを見てさすがに支えきれるか不安になったために断念しましたよ・・・。

当然価格もそれに伴って上がるので、今となっては悪くない選択だったと思っています。

 

ということで購入したFY-32BS7です。ルーバーは別の箱に入っていました。

完全に業務用の商品なので、信じがたいと思いますがコンセントが付いていません。これだけだと動かすことすらできないんですよね。

ということで、別で用意してください。P-250DCという品番のコードを買うと面倒な接続も差し込むだけで済むので幸せになります。電源コードはパナソニックじゃないどころか三菱なのは内緒だよ?

と、いうことで今回はここまで。次回はブースを組み立てていきます。

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